催眠による
感覚・感度の向上と鈍化

--催眠と感覚機能・感度の向上-

一般的な催眠時のイメージとは異なるかもしれませんが、催眠状態に入ると色々な感覚や機能が向上します。

視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚の機能が研ぎ澄まされ、通常時と比較して敏感になります。

本来、感覚が研ぎ澄まされた状態は、催眠から覚めると薄れ、通常の状態に戻ります。
しかし、セラピストによっては催眠から目覚めた後、再び感覚が研ぎ澄まされた状態を瞬時に呼び戻す事が可能です。しかも、セラピスト以外が呼び戻せる状態にすることが可能なのです。ヒプノセラピーでは後催眠暗示と言いますが、特定の合図を設定し、その合図をお行う事で、瞬時に感覚が研ぎ澄まされた状態に戻したり、通常の状態にしたりする事ができるのです。

また、感覚を研ぎ澄ます事と反対に、感覚を鈍らせる（鈍化）させる事も可能です。軽い鈍化であれば、触られている事は感じますが、痛みを感じなくする事も可能です。イメージとして、手袋をしている手を誰かが触っている様子をイメージしてください。もっと強い催眠状態では触られている事も感じない状態にする事ができます。

・各種スポーツでのパフォーマンス向上

どんなスポーツでも細かな状況判断が必要です。状況判断に利用する、視覚/聴覚/嗅覚/触覚など、必要な機能を向上させる事で最高のパフォーマンスを発揮する事ができます。スポーツの世界では、何をやってもうまくいく状態、自分でも失敗しないとわかっている状態を「ゾーンに入る」と言いますが、その状態を意図的に再現するのです。

ただし、自分が持っている能力以上のパフォーマンスができる訳ではありません。本来発揮できるパフォーマンスが本来の能力の10％とした場合、そのパフォーマンスを20％、30％と上げていくイメージです。

・勉強の効率化

案外知られていない事ですが、物事を覚える作業は外的は要因が多く影響します。その要因が強ければ強いほど、覚える事が容易になります。

例えば、英単語の「flavor」（フレーバー）を勉強している時、焼き芋のいい匂いを感じたとします。嗅覚が向上している場合、より焼き芋の良い匂いを強く感じます。無意識下に焼き芋の良い匂いと、その時勉強していた「flavor」（フレーバー）が結び付き、簡単に思い出す事ができる様になります。

＜感覚感度敏感化の利用例＞

・ SEX時の感度の向上（不感症のケア）

個人により性感帯の場所は異なります。もちろん、感度も人それぞれです。たとえば、性感帯を触っているとしましょう。服の上から触られている感覚から、直接触られている感覚に感度を上げるだけで、より敏感に感る事ができ、いままでと全く違う世界を味わう事ができます。

もし、全身が性感帯となった場合はどうでしょうか。今まで感じなかった場所でもオーガズムを感じる事ができ、やはり異なる世界が広がります。

不感症の方のケアでは、この感覚を段階的に強くし、ケアを行っていきます。

プレイとして利用する事も可能です。恋人、夫婦のパートナー同士がお互いに特定の合図を送り合い、お互いに催眠術を掛け合います。催眠状態に入る事で、顕在意識の活動が低下します。つまり、より本来の姿を表現し易くなります。お互いを知り、絆を深め、楽しめる様になります。また、SEXがマンネリ化し、セックスレスになっているカップルにも良い刺激となります。

また、セクシー女優（ AV女優）の方や性サービスを提供してしている方は、 SEXが日常的な行為となり、初めて体験した時の様に興奮し、楽しむ事が難しくなります。極端な例では、性交渉自体が嫌になってしまう事もあります。
今まで味う事ができなかったオーガズムを感じ、今まで感じなかった場所で感じる事で、新鮮な気分でSEXを楽しむ事ができます。