年齢退行催眠

​

<どうして年齢退行を行うのか>

通常は暗示の力を利用し、セラピーを行います。例えば、高所恐怖症の人に対しては、「あなたは高いところにいても落ち着いて、穏やかな気持ちでいられる」と暗示したり、人前であがってしまう人に対し、「あなたは人前も堂々と話す事ができる」と潜在意識に暗示を与えます。

繰り返し暗示を与えられると潜在意識に定着し、あなたの行動にも変化が生じます。

しかし、心の深い部分に否定的な「出来ない」と言う思いが存在する場合、暗示を用いても、なかなか変化が起きない事があります。
否定的な「出来ない」と言う感情と、その「出来ない」と感じた出来事が結びついて心に留まります。そして、その出来事の衝撃が大きければ大きいほど、心の深い所に大きな存在として残り続けます。通常はこのように残った否定的な感情とトラウマや心の傷と言います。

社会学者のモリス・マッセイ博士は、「わたしたちは、幼少期（7歳まで）に体験したことを潜在意識下に留めてしまいます。そして、これらがあなたの性格や行動を築いています。その為、あなたが7歳までにどうすごしたかが、あなた自身である。」と言っています。

この為、幼い頃の体験で構成されたトラウマを解放してから、あたらしい暗示を与えようという発想から来たのが、年齢退行です。

体が傷ついた時に、すぐに手当をしてあげれば、すぐに治りますよね。心も同じです。傷ついた幼い時に傷を癒し、トラウマにならないようにするのです。